

華厳寺(けごんじ)




華厳寺
0585-55-2033
https://www.kegonji.or.jp
華厳寺は、西国三十三所という観音さまをめぐる巡礼の、さいごのお寺です。ここは「満願寺」と呼ばれ、日本中から多くの人が参拝に訪れます。この巡礼は「死を考える旅」ではなく、「よりよく生きるための旅」として人々に受けつがれています。観音さまは33の姿に変わり、どんな人の心にも寄りそって助けてくれると言われています。春は桜が咲き、夏は深い緑、秋は紅葉、冬は静かな雪の景色が楽しめます。参道にはお茶屋やおみやげ屋が並び、歩くだけでも心がやわらぎます。山門をくぐると空気が変わり、木の香りとお香の煙がただよいます。ここでは、日常の忙しさを忘れ、心を落ち着けて静かに手を合わせることができます。
横蔵寺(よこくらじ)




横蔵寺
0585-55-2811
https://www.town.ibigawa.lg.jp/0000007337.html
横蔵寺は、1200年前に「最澄(さいちょう)」というお坊さんによって建てられました。山の中にあり、とても静かで落ち着いた雰囲気のお寺です。薬師如来という仏さまが本尊で、人の病気や心の悩みをやわらげる力があると信じられています。また、この寺には修行中に入定した「妙心上人」の体が今も自然のままの姿で残っています。これは日本でもとても珍しいことです。宝物殿には、800年以上前の仏像や彫刻がたくさんあり、どれも歴史を感じさせます。秋には400本のもみじが赤く染まり、三重塔や赤い橋とのコントラストがとても美しいです。日本の信仰と自然がひとつになった、心が静まるお寺です。
奥の院(おくのいん)




奥の院
0585-55-2033
https://www.kegonji.or.jp
奥の院は、華厳寺の山の奥にある神聖な場所です。満願堂の右の道をゆっくり登ると、小さな観音さまのお堂が並んでいます。全部で三十三体あり、それぞれに違う顔や思いがあります。木の間から光が差しこみ、谷を流れる水の音が心をやさしく包みます。十二番目をすぎると坂道が少しきつくなりますが、そこを登りきると「十一面観音」がまつられたお堂に着きます。さらに100メートルほど進むと「不動明王」のお堂と、清らかな水がわく「妙法ヶ窟」があります。この水で墨をすって字を書くと、書が上手になるという言い伝えがあります。自然と信仰が一緒になった静かな道で、自分と向き合う時間を過ごせます。
瑞巌寺(ずいがんじ)




瑞巌寺
0585-22-1553
https://www.nisimino.com/nishimino33reijyou/jouhou/11.html
瑞巌寺は、約1300年前にお坊さんの行基(ぎょうき)がこの場所に地蔵菩薩(じぞうぼさつ)をまつったことから始まりました。長い歴史の中で、多くの人がここで祈りをささげてきました。山の中にあるお寺はとても静かで、ゆっくりとした時間が流れています。ここでは、呼吸を整えて心を落ち着ける「座禅体験(ざぜんたいけん)」ができます。座禅をすることで、気持ちが calm(落ち着く)になり、自分の心と向き合うことができます。お寺の中には地蔵菩薩や円空仏などの大切な文化財もあり、日本の伝統と精神を感じられる場所です。
谷汲踊り(たにぐみおどり)




谷汲踊り
0585-55-2020
http://www.town.ibigawa.lg.jp/kankoujyouhou/index.html
谷汲踊りは、800年ほど前に始まった日本の伝統的な踊りです。昔、源氏という武士たちが戦いに勝ったことを祝って踊ったのがはじまりだといわれています。そのあと、大きな日照りがつづいたとき、村の人たちは神さまに「どうか雨をください」と祈りながらこの踊りを奉納しました。すると、雨がふって田んぼがうるおい、作物が元気に育ったそうです。そのため、人々はこの踊りを「雨乞い踊り」「豊年踊り」と呼び、大切にしてきました。踊る人は、竹で作った長さ4メートルの鳳凰の羽根を背中にしょい、大きな太鼓を胸にかかえます。笛やほら貝の音が山にひびき、美しい動きと音がひとつになります。1958年に岐阜県の重要無形文化財として登録され、今も地元の人たちが心をこめて守りつづけています。
所酒造(ところしゅぞう)




所酒造
0585-22-0002
https://tokoroshuzo.com/
所酒造は、揖斐川の上流にある小さな酒蔵です。代表銘柄「房島屋」は、料理と一緒に楽しむためのお酒として知られています。冷たいままでも、あたためてもおいしく、食事の味を引き立てます。なかでも人気なのは、「兎心(とこころ)BLACK」とエビフライの組み合わせ。サクサクのエビフライと、日本酒のやさしい酸味がよく合い、新しいおいしさの発見になります。蔵の中はひんやりとして、お米と水の香りがただよい、職人たちがていねいにお酒を造っています。時間がたつほどに味が深まり、熟成することでまろやかになります。見学や試飲もでき、日本酒の世界を五感で体験できる場所です。
薬膳フレンチ(春日もりもりむら)




薬膳フレンチ(春日もりもりむら)
0585-57-2976
https://morimorimura.com/
春日村は薬草の里として知られています。その中にある「和みの森」というレストランでは、地元のハーブや野菜を使った特別な薬膳フレンチが楽しめます。体にやさしく、見た目も美しい料理が並びます。ヨモギやサワアザミ、地元のキノコなど自然の恵みを生かしたメニューは、ここでしか味わえません。レストランの窓からは紅葉や森の緑が広がり、四季の変化を感じながらゆっくりと食事ができます。食べることで体があたたまり、心が軽くなるような、そんなやさしい時間が流れます。
カフェどんぐり




カフェどんぐり
090-7916-8066
https://www.instagram.com/oniwa_cafe_donguri/
カフェどんぐりは、谷汲の森の中にある小さなカフェです。地元でとれた「いび茶」を使ったスイーツが人気で、香りのよい抹茶ケーキやふわふわのシフォンケーキ、なめらかなプリンなどがあります。すべてお店の人が手作りしていて、やさしい甘さが心に残ります。大きな窓からは、日本庭園と川のながれが見え、春は桜、秋は紅葉、冬は雪の景色が広がります。川の音や風の音を聞きながら飲むお茶は特別な味がします。旅の途中でちょっと休みたい時、自然の中で心がゆっくり落ち着く場所です。
谷汲あられの里(たにぐみあられのさと)




谷汲あられの里
0585-55-2313
https://www.tanigumi-arare.com
谷汲あられの里は、地元の老舗「だるま堂製菓」が運営するあられの直売所です。昔から日本では、もち米を焼いて作る「あられ」はお祝いの食べ物でした。国産のもち米と、地下100メートルからくみ上げるきれいな水を使い、ひとつひとつていねいに作られています。お店には、しょうゆ味や塩味、甘辛味、海苔入りなど、100種類以上のあられが並びます。あたたかい雰囲気の店内では試食もでき、好きな味を見つけるのも楽しみのひとつです。「あられ」という名前は、冬にふる小さな氷のつぶ「霰(あられ)」から来ています。見た目もかわいく、お土産にもぴったり。日本の「お米文化」と「おもてなしの心」を感じられる場所です。
松本屋(まつもとや)




松本屋
0585-55-2326
https://yado-matsumotoya.jp/
松本屋は、明治元年にできた歴史ある旅館です。谷汲山華厳寺の門の前にあり、150年以上のあいだ旅人を迎えています。建物の中には昔の日本のたたずまいが残り、木の香りがやさしく広がります。春は桜並木、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、どの季節も美しいです。食事は地元の食材を使い、手作りの温かい味が楽しめます。夜は虫の声、朝は鳥のさえずりが聞こえ、まるで時間がゆっくり流れているよう。都会の忙しさを忘れ、心が穏やかになる宿です。



